2024年5月21日にニュースで報道された、自動車の機能における事故が話題になっています。
その事故が起きたのは東京都練馬区で、車を運転していたお母さんの車の後部座席に乗っていた娘さん(2歳)が後部ドアの窓に首が挟まったままお亡くなりになってしまったというものです。
事故とはいえ、とても悲しく心が痛みます…
今回は、車の窓の挟まり事故はなぜ起きてしまったのか?、また、事故を防止するためのセンサーは感知しなったのか?について検証していきます。
東京都練馬区で子供の首が挟まる事故が発生
引用元:ANN
報道によると、2024年5月21日の午前11時前、東京と練馬区石神井町で、2歳の女の子の母親とみられる女性から「車の窓に首が挟まり抜けない」との119番通報があったそうです。
その後、周囲の関係者によってその女の子は助け出されたのですが、意識不明の状態で病院に搬送され、その後は帰らぬ人となってしまったそうですね…
事故が起きた当時、車には母親とみられる女性と、その車の後部座席に座っていたとみられる女の子の二人で乗車していたそうで、現在は警察により女性から話を聞いているということです。
まだ事故の詳細な経緯はわからないですが、お亡くなりになった女の子のご冥福をお祈りいたします。
車の窓挟まり事故はなぜ起きた?
引用元:niftyニュース
車の窓に人の体の一部が挟まってしまう事故というのは決して少なくは無いことですが、そもそもなぜこのような「車の窓挟まり事故」というものが起きてしまうのでしょうか?
このような事故の主な対象者は、今回の件のように「小さなお子さん」が比較的多いものなのですが、その原因には主に次のようなことが挙げられます
・車の窓(パワーウィンドウ)の仕組み(スイッチ操作と窓の開閉)が理解できない
・興味本位で触ってしまう
・窓の上げ下げの加減がわからない
普段、車の運転や操作に慣れている大人であれば、パワーウィンドウの構造や動作・加減などは十分理解できているものですが、小さなお子さんにはそれが全く理解できません。
ましてや、昔の車のような手でハンドルをクルクル回して窓を上げ下げするような車種であれば、さじ加減でコントロールしやすいですが、スイッチ一つで勝手に上下してしまう車では困難です。
また、今の車にはそのような小さなお子さんが勝手に窓の開閉操作できないようにする機構として
『ウィンドウロック機構』というものがあります。
しかし、これは当然ながら車を操作する大人がロックを使用しなければ動作しませんので、日頃あまり小さなお子さんを乗車させない場合は、うっかり忘れてしまうこともあり得ます。
また他にも『(窓の)挟み込み防止機構』が付いている車種もあります。
これは窓が閉まる(上がる)際に物が挟まると、その圧力を感知して窓の上がりを停止し、少し下に下がって窓とドア枠とのスペースを確保する、といった機構です。
ただし、これらの機構は全ての車種についているわけではありませんから、今回起きた事故の車両には搭載されていなかった可能性は高いと思われます。
あとは、とても考えにくい事ですが、お子さんを後部座席に乗せた際にチャイルドシートに乗せていなかった、ということも過去の事例としてあります。
お子さんをチャイルドシートに乗せず、自由に動き回れる状態にしていたら、社内のあらゆる装置に触れてしまうことも容易にできてしまうわけですからね…
車の窓挟まり事故防止のセンサーは管理しなったのか
引用元:くるまのニュース
先ほどもお伝えした通りですが、一部の車種には『(窓の)挟み込み防止機構』が付いています。
では、今回の事故の車両にはこの機構が付いていたのでしょうか?
こちらについては、残念ながら現時点では該当車両の車種が一切不明となっていますので、この機構の有無についても不明です。
また、もし仮にこの機構が付いていたとするならば、窓が閉まる際に物や人の体の一部が挟まった時に圧力を感知するセンサーが感知して動作を止め若干のスペースを確保します。
その場合、この機構が故障している場合や、圧力を感知できないほどの柔らかいものや小さな物が挟まらない限りは正常に動作するはずです。
こういったから考えると、今回事故に遭われてしまった車には元から『(窓の)挟み込み防止機構』付いていなかったか、動作の故障だったかのいずれかの可能性がありますね。
パワーウィンドウが閉まる際の圧力は、ゴボウのような固さや大根のような太さがある物でも切る事が出来るほど強いものです。
こちらにJAFが公開しているパワーウィンドウの強さを示した動画ありますので、一度ご覧になられることを推奨します。
今回はとても悲しい事故が起きてしまい心が痛みますが、小さなお子さんだけでなく大人であっても大きなケガにつながることはありますので、今後車に乗る際には十分注意して頂きたいです。
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